こんにちは、
今日はハンドドリップをするときにぷくぷく出てくる泡のお話です。
ハンドドリップをするときに、ドリッパーにフィルターと粉をセットしてゆっくりとお湯を注ぐ・・・
その時に粉がもくもく膨らんできて、さらに泡が発生してぷくぷく言います。
日によってこの泡が出たりでなかったり・・・
そして、ハンドドリップで注ぎ終わった後の残り滓を観察すると、この泡が残っています。
ではこの泡は一体何なんでしょうか?
今回はこの泡がなぜ発生するのか、泡はいいもの悪いもの?、泡がドリップに与える影響などをお話していきます。
泡の正体は?なぜ発生するの?
ずばり結論は炭酸ガスです。
焙煎した豆の中には二酸化炭素が発生しています。
それが焙煎豆が粉に挽かれ、お湯を注がれたときに放出されることが泡の発生する要因です。
ちなみに泡の膜はタンパク質や多糖類(オリゴ糖など)です。
泡が出ない豆は新鮮じゃない?
先ほど、泡の正体は炭酸ガスですとお伝えしました。
焙煎した豆の中の二酸化炭素は時間が経過すると減少していきます。
そのため焙煎したての豆よりも時間が経過した豆のほうが泡の発生が少なくなります。
コーヒー豆の味が落ち着くのは焙煎後3日たってからと言われていますので、泡が発生すればするほどよいとは思わなくていいと思います。
逆に焙煎直後には多すぎる二酸化炭素が発生します。
これがお湯と粉が接するのを妨げてしまうので、粉から上手くお湯に成分を抽出できない原因にもなります。
せめて焙煎後一晩おいてから飲むのがおすすめですね。
また、お湯の温度や淹れ方(粉にお湯がどれだけ接するか)によっても泡の発生の仕方は変わります。
実際に、私も注ぎ方を変えて実験をしてみました。
ドリッパーの縁を気にせず全体に注ぐ方式と500円玉程度の大きさで注ぐ方式では、注ぎ終わった際の残り方に違いがありました。
縁を気にせず全体に注ぐ方式では、あまり泡が発生せず、注いだ後に粉が平らになり泡も形跡がほぼなく、
一方で500円玉程度の大きさで注ぐ方式では、お湯を注ぐと膨らみ泡が発生した後、その大きさ分凹みながらも最後には泡が残って終わりました。
おそらく、500円玉方式はお湯が下に落ちるルートが粉の中を通過しなければならないのに対し、
縁を気にせず全体に注ぐ方式の場合は粉の層を通らず端っこから通り抜けられるからでしょうか。
ちなみに私は、完全にお湯を落とし切らずにドリップを終えるようにしています。
余計なえぐみを出さないためです。
ハンドドリップするときに、もくもく膨らんでぷくぷく泡が出るのはハンドドリップの楽しさの1つです!
見てると楽しいですよ。
ではまた。